SIMロック解除って何?という方の為に、『SIMロック』の説明も合わせて、格安SIMにとって必要なのか必要ないのかについて紹介させて頂きます。MVNOによってはむしろしない方が良い場合もあるので注意が必要です。
SIMロック
SIMロックとは
SIMロックとは、他社のSIMカードで通信ができないように自社の通信網だけしか使えないようにする、『データ通信のロック』のことを意味します。
例えばdocomoで購入、契約したスマートフォンは、docomoが提供している回線でしか使えず、auの場合はauの回線、Softbankの場合はSoftbankの回線でしかつかず、自社の回線でのみ使えるように、文字通り”鍵をかけること”をSIMロックと言います。
SIMカードとは
スマートフォンの背面、もしくは側面に挿してあるカードのことで図の様な形をしています。
金属の薄い板の様なものが付いているのが特徴です。(SDカードと間違えないように)
ちなみにこの金属部分がSIMカードの命とも言える部分なので傷つけたり触ったりしないように気を付けてください。
SIMロックの解除とは
『ロック(鍵)を外す』
SIMロックやSIMロックの解除は端末に行われるものです。
つまり、キャリアによるSIMカードの利用制限のロックを外すことで、他社の回線でもその機種を使えるようにしてしまうというのが『SIMロックの解除』なのです。
docomoの機種であってもau回線で使えたり、逆にauの機種でもdocomo回線で使えるようになります。
良いことばかり!と考えられる方もいるかもしれませんが、ちょっとお待ちを。
実はSIMロックの解除はしない方が良い場合もあるのです。
SIMロックの解除はむしろしない方が良い場合も
普通キャリアであるドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォンやタブレットを格安SIMで引き継いで使う場合
ドコモ→ドコモ回線のあるMVNO会社でSIMロック解除を行わずに使用
au→au回線のあるMVNO会社でSIMロックの解除を行わずに使用
これが一般的です。
もちろんSIMロックの解除をしたとしてもMVNOで使えます。が、その場合あくまで自己責任になるようです。
ちなみに管理人は元々ドコモのgalaxys4という機種をSIMロック解除して(本当はする必要なかった)mineoのDプラン(ドコモ回線)で格安SIMを使っていますが問題なく使用できています。
が、元々キャリアがドコモのスマートフォンのSIMロックを解除してしまっているので、不具合等があった場合はあくまで自己責任になってしまうので、SIMの保障が効かず再発行費2000円かかってしまいます。まぁ現状何も問題はないですし至って快適に使えています。
「間違えてSIMロック解除してしまったけど新たに機種を買うよりも、もしも問題があった時に2000円再発行費ではらう方が安いな。」という判断です。
あれ?ソフトバンクは?
もちろんソフトバンクの機種もSIMロックを解除することで格安SIMを使うことは出来ます。
しかし、ソフトバンクの場合2015年5月以降に発売された機種でないとSIMロックの解除ができないのでそのままでは格安SIMに引き継いで使うことはできません。
ソフトバンクの2015年5月以降発売の機種の確認はコチラからできます。
SIMフリー機種とは?
SIMフリーというのは、SIMがすでに解除された状態、もしくは元々SIMのロックがかかっていなかった機種のことで、どのような会社のSIMでも使うことが出来ます。
docomo、au、softbankで購入した機種は初めはSIMロックがかかっていますが、ネット販売で購入できる”SIMフリー機種”はロックがかかっていません。
SIMロックの解除が必要ない場合
MVNOの会社は多くの場合ドコモ回線もしくはau回線を使って通信を行っています。
なので今あなたがドコモの機種をお使いの場合、ドコモ回線を使っているMVNO会社であればいちいちSIMロックを解除しなくてもそのまま使うことが出来る可能性があるのです。
auも同様で、auの機種であればau回線を使っている格安SIM会社MVNOであればSIMのロック解除は必要ない。という具合です。
しかし、これは絶対ではないようなので必ず検討している会社のホームページや問い合せなどで現在お持ちの機種の確認をするようにしましょう。
店頭でキャリアのSIMロックを解除する場合手数料として3000円前後必要なので、もし解除の必要が無ければその金額を節約できます。
SIMロック解除方法
一番簡単なのは各携帯会社の店頭、ショップに行って「SIMロックを解除してください」と言うだけで解除してもらえます。ただし手数料が発生してしまいます。
ドコモの場合なのですが、2015年5月以降に発売された機種であれば『dアカウント』を使って無料でインターネット上からSIMロックを解除出来るようです。
au,ソフトバンクにせよ2015年5月以降の機種はSIMロック解除義務化対象の機種なのでおそらくau ソフトバンクも同様だと思いますので各キャリアに確認をしてみてください。
ただし2015年5月以降発売の機種でも、店頭、ショップでSIMロック解除を行う場合は同様に手数料が発生します。
SIMロックがもともとかかっていない機種を使う
ドコモ、au、ソフトバンク等のキャリアで購入した機種というのはほぼ間違いなくSIMロックがかけられています。
ロック状態ではキャリア以外の会社の回線を使うことが出来ないのです。
しかし、元々SIMロックがかかってないスマートフォンやタブレットもあります。これらであれば、契約会社の種類に関係なく使用することができます。
あまりメジャーでは無い機種も多いですが、格安SIMの普及とともに認知度も上がって来ているようです。
まとめ
- SIMロックは無駄に解除する必要がない。
- ソフトバンクの2015年5月以降に販売された機種はSIMロックの解除をしないと格安SIMは使えない(現時点でソフトバンク回線が無い)
- ソフトバンクの2015年以前に販売された機種は特殊な方法を使うことで格安SIMが使えるがあくまで自己責任「ソフトバンクの機種を使う」
- 格安SIMを使う目的で端末を新たに購入するのであればSIMフリーの機種がオススメ
SIMロックの仕組みは理解してしまえば非常に簡単。格安SIMはとにかく安さがメリット。無駄な出費は極力抑えて1円でも安い携帯ライフを送りましょう。
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