通信速度や人件費
これらが格安SIMが安い理由と言えるのではないでしょうか。
通信速度
やはりキャリアに比べるとMVNOの提供している通信速度は全体的に遅いです。まして、格安SIMの場合ドコモ、もしくはauの回線を借りて、利用者で回線を分けて使っているので多くの人が使う時間帯は通信速度が遅くなるケースがあります。
その点キャリアであるドコモauソフトバンクの提供する通信速度は時間帯に関係なく高速で安定しています。
しかし、無駄に早すぎても意味がないのです。例えばネットのページを検索するのに、超高速でページが現れるのと高速でページが現れるのと体感でほとんど違いはありません。ストップウォッチでしっかり計測すれば違うかもしれませんがそんなことを毎回行う人もそうそういないと思います。
もちろん容量であるGを使いきって低速通信(200Kbps)になれば遅くなりますがそれはキャリア端末も同じこと。
よほど毎日のように超高速通信が必要な場合であればキャリアの提供する速度も必要ですが、格安SIMでも容量が非常に大きいとされる白猫プロジェクトのような3Dゲームですら普通に遊べる速度が出せるので普段使いでは全く問題ない速度は出るハズです。
人件費
格安SIMの場合、各キャリアに比べると用意されている店舗の数は多くありません。
IIJmioに関してはイオングループをはじめとする様々な店舗でも対応していますが、キャリア店舗ほど店員さんもいませんので混雑時は待ちます。
DMMmobileの場合は業界最安値を誇っていてなお且つ利用者も多いですが店舗は一つもありません。
しかし格安SIMはその分大幅に人件費を節約できます。
昔から本当に疑問だったのですが、なぜキャリアのショップの人員はあんなに大人数用意しておくのか不思議でしょうがありませんでした。自身が利用していたショップは、受付の機械の所に数人。イスで対応してくれるスタッフが10人程、更には待合で待っていくれている人に対応する人がもう数人。
忙しいのあれば分りますが、夕方になりほとんどお客さんがいなくなってからは一人のお客さんに対して数人がかりで接客。普通の小売業ではまず考えられません。
受付の機械の所では誰も来てもいないのにスタッフがフラフラ。
各キャリアの店舗は直営の所が少なくほとんどがフランチャイズでオーナーはそれぞれ別な人。ということなので、経営者であれば無駄な人件費をカットしては?と思いましたが、それでも余りある利益が生まれるから問題ないのでしょうね。
その分利用者の使用料減らせるのに…とか思ったりも…
商売において人件費が最も大きな出費と言われます。その人件費を大幅にカットすることでも格安SIMの劇的な安さの秘訣なのかもしれません。
利益率
これも”格安”である理由の一つですが、キャリアに比べてMVNOは間違いなく利益率が低いです。一人のお客さんが一ヶ月間で生み出してくれる利益が少ないのです。いわゆる”薄利多売”です。
当然利益が多くないので大々的に広告を出すことができません。コマーシャル一本にしてもとてつもない経費がかかるからです。
DMMmobileがコマーシャルを行っていますが、DMMは元々格安SIM以外でも十分に利益を上げている会社なので初期投資は問題ないのでしょう。
当然ながら一人の利益率が低い=お客さんにとってはありがたい。この方程式が成り立つのです。もちろんMVNO側も十分経営していけるように計算しているので問題はないでしょう。
トータルの品質ではやはりキャリアが上 しかし…
トータルの品質である通信の安定、通話時の音声品質、サポート(最近は格安SIMもサポートは手厚くなりましたが)などなどトータル品質ではまだまだキャリアが上です。おそらく格安SIMとこの品質面が逆転することは今後ないでしょう。
しかし毎月の出費を大幅に減らせるメリットを考えると、今後は格安SIMを提供しているMVNOがスタンダードになるのではないかと個人的には考えています。
三大キャリアの場合はブランドネームがしっかりしているので、契約しているだけでも安心できる。という面は大きいと思います。
「ドコモだから、auだから、ソフトバンクだから大丈夫」という考え方は自身も同じく利用者だったので分ります。
しかし格安SIMにはそれにも見合うぐらいの価格の安さがあるのです。
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